忘れもしない、真冬の寒い朝のことでした。顔を洗おうと洗面所の蛇口をひねっても、キンキンに冷たい水しか出てこないのです。「あれ?」と思い、キッチンの蛇口でお湯を出そうとしても結果は同じ。しかし、朝食の準備で使ったガスコンロは問題なく点火しました。水は出る、ガスもコンロには来ている、でもお湯だけが出ない。この状況に軽いパニックに陥りました。まず頭に浮かんだのは「給湯器の故障」です。我が家の給湯器も設置から10年以上経っており、いつ壊れてもおかしくないとは思っていました。しかし、修理となると費用もかかるし、今日すぐにお風呂に入れないのは困る…。とりあえず、自分でできることはないかと、給湯器の周りを調べてみることにしました。給湯器本体の電源ランプは点灯しているように見えます。念のため、コンセントを一度抜いて挿し直してみましたが、状況は変わりません。次に疑ったのは、ガスメーターです。もしかして安全装置が作動したのかも?と思い、屋外のガスメーターを確認しに行きました。しかし、特にランプが点滅している様子もなく、異常はなさそうです。途方に暮れかけていた時、ふと給湯器のリモコンにエラーコードが表示されていることに気づきました。慌てて取扱説明書を引っ張り出し、エラーコードの意味を調べると、「給水配管の凍結の可能性」とあります。確かに、昨晩から今朝にかけては厳しい冷え込みでした。給湯器に繋がっている配管を触ってみると、ひんやりと冷たい。凍結が原因かもしれない、と一縷の望みが出てきました。説明書に従い、気温が上がるのを待つか、凍結している配管部分にタオルを巻いてぬるま湯をかけるという対処法を試してみることに。日が高くなり、気温が少し上がってきた昼過ぎ、もう一度お湯を出してみると…出た!温かいお湯が勢いよく蛇口から流れ出た瞬間、心底ホッとしました。今回は凍結という一時的なトラブルで済みましたが、原因が特定できるまで本当に不安でした。エラーコードの確認や、給湯器周りの状況確認がいかに大切かを痛感した出来事です。もし原因が分からなければ、すぐに専門業者さんに連絡していたと思います。