トイレのレバーが戻らないというトラブル、その原因は様々ですが、部品の交換が必要になるケースも少なくありません。ここでは、具体的にどの部品を交換すべきか、そして交換の際の注意点について解説します。最も交換頻度が高いのは、レバーとタンク内の排水弁(フラッパーバルブ)を繋ぐ「鎖(チェーン)」です。この鎖は、長年の使用で劣化したり、錆びて切れたりすることがあります。また、絡まったり、外れたりすることも、レバーが戻らない原因となります。鎖の交換は比較的簡単で、ホームセンターなどで数百円程度で購入できます。交換の際は、古い鎖の長さを参考に、同じ長さのものを選びましょう。次に、タンク内の水位を調整する「浮き球」も、交換が必要になることがあります。浮き球は、水位が下がると給水弁を開き、水位が上がると給水弁を閉じる役割を担っています。浮き球が破損したり、穴が開いたりすると、正常に機能せず、レバーが戻らない原因となります。浮き球もホームセンターなどで購入できます。交換の際は、トイレの型番に合ったものを選びましょう。また、タンクへの給水を制御する「フロートバルブ」も、交換が必要になることがあります。フロートバルブは、長年の使用で劣化したり、異物が詰まったりすると、正常に機能しなくなります。フロートバルブの交換は、他の部品に比べて少し難易度が高くなります。自信がない場合は、専門業者に依頼することを検討しましょう。そして、レバー自体の交換が必要になることもあります。レバーの内部部品が摩耗したり、破損したりすると、正常に動かなくなります。レバーの交換は、比較的簡単ですが、トイレの型番に合ったものを選ぶ必要があります。部品交換の際は、必ずトイレの止水栓を閉めてから作業を行いましょう。また、感電の恐れがあるため、電源プラグを抜いておくことも重要です。これらの部品交換を行っても、レバーが戻らない場合は、他の原因が考えられます。その場合は、専門業者に点検・修理を依頼しましょう。