流水解凍は、短時間で解凍できる便利な方法ですが、水道代が気になるという方も多いでしょう。今回は、流水解凍の時間を短縮し、水道代を節約するための裏ワザをいくつかご紹介します。まず、最も効果的なのは、冷凍食品を小分けにして保存することです。大きな塊のまま冷凍すると、解凍に時間がかかり、水道代もかさみます。使う分だけ小分けにして冷凍しておけば、必要な時に必要な分だけ解凍できるので、時間も水道代も節約できます。次に、冷凍食品を薄く平らにして冷凍することも、解凍時間を短縮する効果があります。厚みがあると、中心部まで解凍されるのに時間がかかりますが、薄く平らにすることで、熱が伝わりやすくなり、解凍時間が短縮されます。また、冷凍食品を保存袋に入れる際、空気を抜いて密閉することも重要です。空気が入っていると、断熱効果が働き、解凍が遅くなります。できるだけ空気を抜いて密閉することで、熱伝導率を高め、解凍時間を短縮できます。さらに、解凍する水の温度も、解凍時間に大きく影響します。冷たい水よりも、少しぬるめの水（20℃程度）を使う方が、解凍時間は短くなります。ただし、温度が高すぎると、食品の表面だけが解凍され、中心部は凍ったままになってしまう「表面解凍」が起こりやすくなるため、注意が必要です。解凍する際は、ボウルやシンクに水を溜め、その中に冷凍食品を浸ける「ため水解凍」がおすすめです。水を出しっぱなしにするよりも、水道代を大幅に節約できます。水の温度が上がってきたら、水を入れ替えることで、解凍時間を短縮できます。また、解凍中に、冷凍食品を時々揉みほぐしたり、上下を返したりすることも、解凍ムラを防ぎ、解凍時間を短縮する効果があります。これらのテクニックを組み合わせることで、流水解凍の時間を大幅に短縮し、水道代を節約することができます。また、解凍時間の短縮は、食品の品質を保つことにもつながります。