ウォシュレット(温水洗浄便座)の処分は、日常的に行うことではないため、いざその時になると戸惑うことも多いでしょう。スムーズかつトラブルなく処分するためには、いくつかの注意点を押さえておくことが重要です。まず、最も基本的な注意点は、「適切な処分方法を選ぶ」ことです。ウォシュレットは家電リサイクル法の対象品目ではないため、テレビや冷蔵庫のように指定された引き取り場所に持ち込む義務はありません。しかし、だからといって一般の可燃ゴミや不燃ゴミとして安易に出せるわけでもありません。多くの自治体では粗大ゴミとして扱われますが、分別区分や手数料、申し込み方法は自治体によって異なります。必ずお住まいの市区町村のルールを確認し、それに従って処分しましょう。次に、「取り外し作業の安全性」です。自分でウォシュレットを取り外す場合は、必ず止水栓を閉め、電源プラグを抜いてから作業を開始してください。水漏れや感電のリスクを避けるためです。工具の扱いに慣れていない場合や、部品が固着して外れない場合は、無理せず専門業者に依頼するのが賢明です。作業中に便器や配管を破損させてしまうと、余計な修理費用が発生する可能性があります。また、「衛生面への配慮」も忘れてはなりません。処分するウォシュレットは、できる範囲で清掃しておきましょう。これは、回収作業員の方へのマナーであると同時に、もし売却を考えている場合には査定額や買い手のつきやすさにも影響します。特にノズル周りや便座の裏側など、汚れが溜まりやすい箇所は念入りに清掃することをお勧めします。「業者選びの慎重さ」も重要なポイントです。不用品回収業者に依頼する場合は、無許可の悪質な業者に注意が必要です。不当に高額な料金を請求されたり、回収したものが不法投棄されたりするトラブルも報告されています。業者の許可の有無、料金体系の明確さ、口コミなどを事前にしっかりと確認し、複数の業者から見積もりを取るなどして慎重に選びましょう。最後に、「個人情報の取り扱い」についてです。最近の多機能なウォシュレットの中には、使用履歴や設定情報を記憶しているものがあるかもしれません。
ウォシュレット処分時の注意点まとめ