ガスはつく、水は出るという前提で、故障かどうかを見極めるためのポイントをいくつかご紹介します。ポイント1:エラーコードの表示。給湯器のリモコンにエラーコードが表示されている場合は、給湯器自身が何らかの異常を検知しているサインです。取扱説明書でエラー内容を確認し、「修理・点検が必要」といった指示が出ている場合は、故障の可能性が高いと判断できます。簡単なリセット操作で解消しないエラーは、専門家による診断が必要です。ポイント2:異音や異臭の有無。お湯を出そうとした時や、給湯器が作動している(しようとしている)時に、普段とは違う音(例えば、爆発するような着火音、異常なモーター音、金属がきしむような音など)がする場合や、ガス臭い、焦げ臭いといった異臭がする場合は、内部で深刻な問題が発生している可能性があります。このような場合は、直ちに使用を中止し、換気を行い、専門業者に連絡してください。ポイント3:点火動作の確認。お湯の蛇口を開けた時に、給湯器から点火しようとする「カチカチ」という音や、ファンが回る音がするかどうかを確認します。全く音がしない場合は、電気系統や点火装置の故障が考えられます。音がするものの、すぐに消えてしまったり、点火と消火を繰り返したりする場合は、点火不良やセンサーの異常などが疑われます。正常な点火動作が見られない場合は、故障の可能性が高いです。ポイント4:給湯器本体からの水漏れ。給湯器本体やその周辺の配管から水が漏れている場合は、内部の部品の劣化や破損が考えられます。水漏れは他の部品の故障を誘発したり、漏電の原因になったりする可能性もあるため、早急な修理が必要です。ポイント5:使用年数。給湯器の一般的な寿命は10年~15年程度と言われています。設置から10年以上経過している給湯器でお湯が出なくなった場合は、経年劣化による部品の故障である可能性が高まります。修理が可能であっても、他の部品も寿命が近い可能性があるため、交換を勧められることもあります。これらのポイントを確認し、エラーコードの表示、異音・異臭、異常な点火動作、水漏れ、長期間の使用といった要素が複数当てはまる場合は、給湯器本体の故障である可能性が極めて高いと判断できます。