我が家の庭には水道がなく、水やりや洗車のたびに家の中からホースを長く伸ばしてくるのが、地味にストレスでした。「庭に立水栓があったら便利だろうな…」と思い続け、ついに一念発起。DIY好きの血が騒ぎ、「もしかして自分でできるのでは?」と考え、立水栓の自作・設置に挑戦してみることにしたのです。まずは情報収集。インターネットで「立水栓 DIY」と検索すると、たくさんの先人たちの奮闘記が出てきます。意外と自分でやっている人もいるんだな、と勇気づけられました。必要な材料は、水栓柱、蛇口、パン(水受け)、そして最も重要な給水管と接続するための各種継手(ソケット、エルボなど)、塩ビ管用の接着剤、シールテープなど。近くの給水管(屋外の散水栓など)から分岐させるのが一般的なようです。我が家の場合、幸いにも庭の隅に古い散水栓があったので、そこから分岐させる計画を立てました。ホームセンターで材料を一式購入。思ったよりも部品の種類が多く、選ぶのに一苦労しました。いよいよ工事開始。まずは既存の散水栓周りを掘り起こし、給水管を露出させます。次に、家全体の水道の元栓を閉め、散水栓を取り外します。ここまでは順調。問題はここから。分岐用の継手を取り付け、新しい立水栓を設置したい場所まで塩ビ管を繋いでいくのですが、この配管作業が想像以上に難しい!接着剤はすぐに乾いてしまうので、角度や長さを正確に測って素早く接続しなければなりません。少しでもずれると水漏れの原因になると思うと、手が震えます。地面を掘って配管を埋める作業も重労働でした。なんとか配管を終え、水栓柱を立て、蛇口を取り付け、パンを設置。見た目はそれっぽくなりました。緊張しながら元栓を開け、蛇口をひねると…やった!水が出た!と喜んだのも束の間、分岐させた継手のあたりから、じわーっと水が漏れているのを発見。シールテープの巻き方が甘かったのか、接着が不十分だったのか…。結局、何度もやり直しましたが、完全には水漏れを止められず、最終的には専門の業者さんに手直しをお願いすることに。費用はかかりましたが、プロの仕事はさすがで、あっという間に水漏れは解消。DIYは達成感がありますが、水回りの作業はリスクも伴うことを痛感しました。労力と時間を考えると、最初からプロにお願いした方が良かったかも…というのが、私の正直な結論です。
立水栓設置DIY挑戦と意外な結末