築30年近い我が家のお風呂。タイル張りの壁と床は冬になると芯から冷え、深いけれど狭いステンレスの浴槽は、お湯がすぐに冷めてしまうのが悩みの種でした。追い焚き機能もないため、家族が続けて入る頃にはぬるま湯に…。追い焚き用のポータブルヒーターを使ったりもしましたが、根本的な解決にはなりません。「いつかはリフォームしたいね」と夫婦で話してはいたものの、ユニットバスへの大規模なリフォームとなると費用も期間もかかり、なかなか踏み切れずにいました。そんな時、ふと「浴槽だけ交換するっていうのはどうだろう?」と思いついたのです。インターネットで調べてみると、浴槽交換だけでも保温性の高いものを選べば、お湯の冷めにくさがかなり改善されるらしい。早速、いくつかのリフォーム業者さんに相談し、見積もりを取ってみることにしました。我が家のお風呂は在来工法で、浴槽は床に埋め込まれているタイプ。業者さんからは、浴槽交換だけでも周囲のタイルを一部壊す必要があり、ユニットバスにするよりは安いけれど、それなりに費用はかかるとの説明を受けました。それでも、ユニットバス全体を交換するよりは現実的な費用です。いくつかの見積もりを比較し、担当者さんの説明が丁寧で、私たちの希望(保温性が高く、掃除しやすい浴槽)に合った提案をしてくれた業者さんにお願いすることに決めました。選んだのは、魔法瓶のように保温効果が高いと謳われている人工大理石の浴槽です。色も明るいベージュを選び、少しでも浴室が広く明るく見えるようにと考えました。工事当日は、まず古い浴槽の解体から。思った以上に大きな音とホコリが出ましたが、職人さんたちが手際よく作業を進めてくれました。新しい浴槽が設置され、配管が接続され、壊した部分のタイルもきれいに補修されていきます。そして、ついに新しい浴槽が我が家のお風呂に!以前のステンレス浴槽と比べると、見た目も明るく、ゆったりとした形状で、入る前から期待が高まります。その日の夜、早速新しいお風呂に入ってみると…感動!まず、お湯が本当に冷めにくい!以前ならすぐぬるくなっていたのに、1時間経っても温かいままです。掃除も、汚れがつきにくく、サッと洗うだけで済みそうです。費用はかかりましたが、毎日のバスタイムがこんなに快適になるなんて、もっと早く交換すればよかったと心から思いました。
古くて寒いお風呂よさようなら浴槽交換を決意した日