「お湯だけ出ない」トラブルに見舞われた時、試せる対処法と確認すべき点があります。専門業者を呼ぶ前に、以下のステップで原因を探ってみましょう。ステップ1:リモコンを確認する。まず、給湯器のリモコンの電源が入っているか確認してください。意外と単純な見落としの場合があります。電源が入っている場合は、エラーコードが表示されていないかチェックします。もしエラーコードが出ていれば、取扱説明書でその番号の意味と対処法を確認し、指示に従ってください。リセット操作などで復旧することもあります。電池式のリモコンの場合は、電池切れも疑ってみましょう。ステップ2:電気系統を確認する。給湯器本体の電源プラグがコンセントにしっかり接続されているか確認します。一度抜いて、数分待ってから再度差し込んでみると、リセットされて復旧することがあります。また、分電盤のブレーカーを確認し、給湯器に関連するブレーカーが落ちていないかチェックしてください。ステップ3:ガスメーターを確認する。ガスコンロは使えても、給湯器へのガス供給だけが止まっている可能性があります。屋外にあるガスメーターを確認し、赤いランプが点滅していないか、液晶に「ガス止」などの表示が出ていないかを確認します。もし異常があれば、メーターの復帰操作を行います(操作方法はメーターに記載されていることが多いです)。ステップ4:給水元栓と凍結を確認する。給湯器につながる給水管の元栓が閉まっていないか確認します。フィルター付きの元栓の場合、フィルターが目詰まりしている可能性も考えられます。冬場の場合は、給水管が凍結していないか確認します。配管が露出している部分が凍っている場合は、自然解凍を待つか、タオルを巻いて人肌程度のぬるま湯をゆっくりかけるなどして解凍します。熱湯は配管を破損させる危険があるので絶対にかけないでください。ステップ5:全ての蛇口を確認する。家の中の一箇所だけでなく、キッチン、洗面所、浴室など、全ての蛇口でお湯が出ないか確認します。特定の蛇口だけお湯が出ない場合は、その蛇口(混合水栓)自体の故障が考えられます。全ての蛇口でお湯が出ないのであれば、給湯器本体かその周辺設備の問題である可能性が高いです。これらのステップを確認・試しても状況が改善しない場合は、給湯器本体の内部的な故障(点火不良、センサー異常、基板故障など)が強く疑われます。